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コルセットから卒業した射水市女性保育士さん

射水市にある整体屋さん。一条整体クリニックApa Kabar

ヘルニアと診断されて20年弱

初めてお越しになられたときはギックリ腰で立つのもやっとで泣きそうな顔で入ってこられた40代女性。

とにかく症状が酷く座れない・真っ直ぐ立てない・うつ伏せになれない本当に酷い状態でした・・・。ヒアリングシートも私がほとんどお話を伺いながら書きました。

お話によると初めて腰を痛めたのが20年以上前で、その時ヘルニアと診断されてからずっと腰痛を抱えながら保育の仕事をされていました。手術を勧められた時期もあったらしいですが伸ばし伸ばしで今日までやってきたそうです。

腰痛必須アイテムのコルセット

保育の仕事といえば小さな子どもたちを相手にしているため抱っこをしたり、子どもを追いかけたり時には体当たりで飛び掛かれたり本当にハードなお仕事です。そのため腰痛のある方は腰をサポートしてくれるコルセットが必須アイテムになります。

この女性も例外ではなく片時もコルセットを手放したことがないようです。

コルセットは腹圧の代わりをする

コルセットは腰痛を抱える人間からすればこんなに心強いアイテムはありませんが1つ危険なことがあります。それはあまりに頼りになるので依存度も高いということです。

ヒトはお腹に圧力をかけているから立てています。その圧力を腹圧といいます。腹圧とは、腹部にかかる圧力のことをいいます。腹部には内臓を収納しておく空洞(腹腔)があり、ここは上部の横隔膜、下部の骨盤底筋、脇の腹横筋、後部の多裂筋によって囲まれています。そして、横隔膜が下がることにより腹部全体の筋肉が同時に収縮されることで腹圧を高め様々な動きに対応することができるのです。

これらの役割をコルセットは助けてくれています。だから、コルセットをすると腰が楽なのです。

コルセットは腹圧の老化を早める

しかし、それだけ楽になるということは本来働くべき筋肉たちが休養すことになり長期になると筋肉たちの衰えに繋がります。それによって腹圧が弱くなりコルセットがないと生きていけない状態になります。そのような方たちを私は何人も見てきました。今回お越し頂いた女性もかなり腹圧が弱くなっていました。

原因を解決する

痛みを取ることは大切ですが、しっかりと現場に戻って仕事を長期にわたりをこなすには原因を見つけ解決することが大切です。この女性の場合原因は2つありました

  • 骨格の歪み
  • 衰えた腹圧

骨格の歪み

骨格を見せて頂くと当然のように骨盤が大きく歪んでいます。そこを起点に肩や頭部まで歪みはありました。座り方やなど生活習慣によってできたものと思います。話を聞くと横座りをする習慣がるようです。それが歪みを作る原因です。自分では自然にやっていることが身体に偏りを作っていることは多々あります。また若いころに追突事故を3回経験されておりそれも一つ要因であると見ます。

衰えた腹圧

先ほども書きましたが腹圧がなくなると身体が安定して動かすことが難しくなります。難しくなるということは歪みの部分が大きくなりより筋肉へに負担が大きくなることで炎症が起きやすくなということです。また、腰椎のバランスも崩しやすくヘルニアに繋がることも考えられます。

年を重ねるごとに腹圧だけでなく様々な個所が衰えます。それは自然の原理なので致し方ない部分もありますが、衰えるスピードは調整できます。

歪みを整え、腹圧を日常から意識付けする

頭から骨盤までの歪みを整え立って頂くと立ちやすさの違いをすぐにわかって頂けました。ヒトが運動をするうえで一番重要なのは直立ができるということです前提です。

そして、直立から様々な運動・行動に対応するためには腹圧が必要になります。腹圧を刺激するのは簡単なことで誰にでもできます。

腹圧が安定するまで何回か骨格調整も繰り返しました。そして腹圧が習慣化されると骨格が安定するようになり腰を痛めることが減り、今では本当にコルセット無しの生活をされています。

腹圧の鍛え方・やり方

単純にお腹をへこませるだけでいいです。ただ、これを維持するというのが意外と難しいためはじめは気付いたらお腹をへこませるという感じで十分です。

その他にもいくつかやり方を紹介したいと思います。非常に簡単なのでぜひやってみて下さい。

  • 仰向けに寝てへこませる
  • うつ伏せになってへこませる
  • 座った状態でへこませる
  • 立った状態でへこませる
  • お腹をへこませた状態で歩く
  • お腹をへこませながらラジオ体操をする

といったように段階を上げていってもらってもいいと思います。また日常でも運転しているときや物を持っているときなんかでもお腹をへこませる習慣をつけてもらえるといいです。

まとめ

腹圧は腹腔の圧力のことで、横隔膜が下がることで高まるという。この腹圧がなくなると身体に安定感がなくなり腰痛を引き起こしやすくなる。

コルセットはその腹圧を補助するため非常に役に立つが、その反面筋肉などが衰えが早くなるため腰回りが弱くなるため手放せなくなる。歪んでしまった骨格を正し腹圧を鍛えると腰痛が改善され長期にわたり私生活でも役立ちます。

もし普段から腰痛を感じていたり、コルセットに頼っている方は骨格調整を受けて腹圧を意識して体操やトレーニングをして見て下さい。必ず腰に変化が見られるはずです。そうやって女性保育士さんもコルセットとサヨナラしました。

最後まで読んで下さり有難う御座いました。