BLOG ブログ

右股関節痛の柔道部高校生男子

運動においてとても重要な股関節

右の股関節が痛くてお越し頂いた高校生。彼のやっている競技は柔道で中々ハードなスポーツです。「柔道」と聞くと自分の身のこなしでケガを未然に防げるのではないか?と思う方もいますが、実際にはそんなに簡単にはいきません。相手との取り組みの中で相手の体重と自分の体重が股関節1点に集中しすごく負担が掛かったりします。また、思いもよらない攻撃を受けて倒れまいととっさに支えに入る時に負担が掛かるのも股関節です。競技に関わらず股関節という関節は身体を支える場所としても、パワーを生む場所としてもとても重要な場所なんです。

骨盤内での骨の関係性

骨盤の中に納まっている骨と言えば大まかに仙骨・尾骨が中心に滞在し両サイドに寛骨という骨がありバランスよく並んでいます。細かいことをいうと寛骨という骨は腸骨・恥骨・座骨とわけるてみるのですが今回は1つとしてお話を進めさせて頂きます。

仙骨と両サイドの寛骨がバランスよく良い関係でいてくれると正常に股関節は機能してくれるのですが、彼の場合は右側で仙骨と寛骨の関係性が崩れ尚且つ仙骨が流れている形になっていました。それが原因で右の股関節にまで影響がいき痛みが出ています。この状態で電気を当てたりマッサージをしていても治らないはずです。まだストレッチなど身体を動かす方が元の位置に戻る可能性はあると思います。

骨盤調整

股関節が痛くなる前に予兆はあった

体全体を見ていくと間違いなく痛みの発生源は右の仙骨と寛骨のズレだとわかりました。しかし、以上に歪みをためている個所がもう一箇所ありました。腰椎(腰の骨)です。骨盤のすぐ上に存在する5つの骨です。そこに1つ大きく歪んで固定されている骨がありました。彼に「もしかして股関節が痛くなる前に腰痛くなかった?」と尋ねると。「はい、痛かったです…最近重いなと思ってました…」と返答。

身体は必ずサインをくれます。これに気付かず柔道をしていたため股関節痛になったのでしょう。頑張り屋さんによくあることです。部活はそう簡単に休めるものではありません。かといって無理をするとこのようなことになります。

トレーニングとアフターケアの重要性

ではどのようにすれば良いのか?やることは今までとそう変わりありません。トレーニングとアフターケアです。ただ、違うとすれば「意識」です。パワーアップのためだけのトレーニングではなく怪我予防のためも含めたトレーニングという意識。限界まで追い込んだ身体のケアという意識。この意識さえ変わればやる意味が変わり、やることも変わり奥が深くなります。そしてケアの中に「骨格」というワードも居れていて欲しいです。骨格は筋肉のように疲労感や痛みなどを発することはないので意識しにくいと思いますが、間違いなく骨格構造をもってヒトは運動をしています。やる競技や生活習慣によって違いはありますが極端に負荷をかけている部分はあると思うので痛みや違和感を感じたらご連絡ください。症状がなくても定期的に調整をするのも良いでしょう。そうすることによって技術向上と怪我予防を両ほ手にすることができます。

最後まで読んで頂き有難うございます。今後もみなさまのお役に立てる情報をブログを通して発信していきたいと思います。